東京モーターサイクルショー2018レポート

KAWASAKI Ninja400
KAWASAKI Ninja400

東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催中の東京モーターサイクルショー2018に行ってきましたので、メーカー別に写真を中心にレポートしたいと思います。

KAWASAKI(カワサキ)

KAWASAKI Ninja H2 SX SE
Ninja H2 SX SE

50音順で紹介すると、まず最初はカワサキ。カワサキブースの特徴は、見ている人の年齢層が若いこと。20~30代の人が多かったように思います。展示の仕方も、オシャレなウェアを着たマネキンを置いたりと、若年層を強く意識しているような展示の仕方でした。

KAWASAKI Z900 RS
Z900 RS

KTM

KTM 790 DUKE
790 DUKE
KTM 790 ADVENTURE R
790 ADVENTURE R

SUZUKI(スズキ)

SUZUKI GSX-R1000R
GSX-R1000R

スズキのブースは、ほかのブースに比べて熱心に見ているファンの方が多かったように思います。試乗できるバイクにはどれも順番待ちがあるほどで、しかもみなさん、試乗した写真を撮るんですよね、、、

SUZUKI V Strom 650XT
V Strom 650XT

DUCATI(ドゥカティ)

DUCATI PANIGAL V4
PANIGAL V4

TRIUMPH(トライアンフ)

TRIUMPH BONNEVILLE BOBBER
BONNEVILLE BOBBER

トライアンフの良かったところは、乗れない展示車両がたくさんあったこと。え?って思われるかもしれませんが、一眼レフで撮影したい私からしたら、試乗可能車両ばかりのブースは、乗って楽しむことはできるものの、写真を撮るには不向きなんですよね。その点でトライアンフさんはたくさん撮影できてよかったです。

TRIUMPH TIGER 800 XRT
TIGER 800 XRT

Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)

ハーレーダビッドソンのブースは、とりあえず跨がってみた!って感じの方が多く、撮影できる展示車両も少ないため、私もさっと見ただけで、撮影した車両の車種を控えるのを忘れてしまいました。

BMW

BMW HP4 RACE
HP4 RACE

BMWのブースは、街中で見かける場合と同じく40~50代の方が多く、みなさん係の人に熱心に質問されていました。試乗できる車両もとても多かったです。

BMW F850 GS
F850 GS

HONDA(本田技研工業)

HONDA GOLDWING
GOLDWING

ホンダーブースの感想は、とにかく人が多い、乗れない、撮れない、やっぱホンダってすごいんですね。ただ、展示の仕方に関しては、インスタ映えというか、そういうのをあまり意識していないようです。下のCRF250 RALLYのようにスポット照明で、撮影に苦労させるような展示が多かったように思います。

HONDA CRF250 RALLY
CRF250 RALLY
HONDA CROSS CAB 110
CROSS CAB 110

YAMAHA(ヤマハ発動機)

YAMAHA NIKEN
NIKEN

ヤマハブースはやっぱりTRACER大人気、こちらも試乗に順番待ちです。前二輪のNIKENの参考出品も印象的でした。

YAMAHA TRACER 900 GT
TRACER 900 GT

東京モーターサイクルショーに行ってみて

東京モーターサイクルショーに行ってみた感想は、とにかく人が多い。東京ビックサイトで開催される展示会等はいろいろ行ってみたことがありますが、ここまで熱気のある展示会は初めてでした。そのため、バイクを駐車するまで30分近く待たされるなど、予想外の経験もしました。

バイク市場が低迷していると言われる現在でも、これだけの多くのメーカーと来場者がバイクに関わっているんだと思わされました。若者のバイク離れが市場低迷のひとつと言われていますが、来場者を見ると、40代以上の人が多いものの、20代のライダーももちろん来場していました。そして彼らは、彼らが求めるバイクに視線を注いでいました。メーカー各社は40代以上の主要顧客層向けに高付加価値商品の開発に注力しているようですが、これからのバイク市場を支える20代のライダーが欲しいと思うような商品を作らなければ、市場の縮小は避けられないと思います。

G-WORKSのガスアダプター

最強のガストーブの写真
最強のシングルバーナー(ハイパワーガスPRO+ST-310)

このページの掲載内容を見て試してみようとお考えの方へ
ここで紹介している内容は、ガス器具や液体ガス燃料の製造メーカーが推奨している使用方法とは異なりますので、試される方はあくまでも自己責任で行ってください。

液体ガス燃料の弱点

真冬の気温が低い屋外で料理などをするためにガス燃料のシングルバーナー(アウトドア用のガスコンロのこと)を使うと、バーナーの火力が弱くなってしまい、お湯が沸かせないということがあります。

さらに液体のガス燃料が気化する時に周辺の熱を奪う「ドロップダウン」という現象が起きるため、低い外気温に加えてガスボンベおよび充填されている液体ガス燃料自体の温度が下がり、液体ガス燃料の気化効率が落ちてしまい火力が弱まってしまいます。

この問題を何とか解決する方法はないものかと以前から思っていたのですが、今回面白いガスアダプターと最強の液体ガス燃料を見つけたので早速試してみました。

シングルバーナー

A爺さんがキャンプで使用しているシングルバーナーは、新富士バーナー(株)の「レギュレータ―ストーブ(ST-310)」という製品で、卓上カセットコンロで使用するガスボンベ(通称:CB缶)に入った液体ガス燃料を使用します。

このシングルバーナーは「マイクロレギュレーター」という機構を搭載しており、低温による火力低下を起こしやすいブタンガス燃料の弱点を解消し、また連続使用によるドロップダウンの影響を受けにくくして、外気温5~25℃の環境下でも安定した火力を発揮するといのがうたい文句の製品です。

マイクロレギュレーターとは、通常のガス圧の調整に使用するニードル機構ではなく、スプリングの反発力を利用した小型のガス圧調整機構です。

外気温の低下や連続使用によるボンベ内の圧力変化があっても、マイクロレギュレーターが圧力変化に応じて自動的に弁を開閉して最適なガス圧に調整するため、常に安定したガス量をバーナーヘッドへ供給することができる仕組みです。

ー 参考情報 ー SOTO レギュレーターストーブ ST-310

液体ガス燃料

最強のガストーブの写真
液体ガス燃料

液体ガス燃料が気化して可燃ガスとなる温度(摂氏)は、充填されているガスの種類のよって以下の通り異なります。
・ブタンガス        -0.5℃
・イソブタンガス -11.72℃
・プロパンガス  -42.04℃

液体のブタンガスは気化する温度が-0.5度なので、外気温が低いと液体ガス燃料がほとんど気化せず、可燃ガスが発生しない状態になります。逆に液体のプロパンガスは気化する温度が-42.04度なので、外気温が低くても液体ガス燃料が気化して可燃ガスが発生します。

ということは、プロパンガス100%が一番良ということになりますが、実際には液体ガスを充填する燃料ボンベ内部の圧力が高くなり過ぎて、携帯できる小型軽量の安価なボンベに充填することは不可能となってしまいます。

そのため充填する液体ガス燃料にはブタンガス等を混合して、ボンベ内の圧力を下げて燃料ボンベの破壊を防いでいます。

今回、A爺さんが試してみた新富士バーナー(株)のSOTOシリーズなどの液体ガス燃料は、以下の仕様となっていました。

SOTOレギュラーガス(ST-700)
【CB缶仕様・圧着式】

写真の左側から2番目のボンベで、ブタンガス(100%)が充填されています。液体のブタンガスは気化する温度が-0.5度なので、氷点下の外気温では火力不足となり使い物になりません。
ー 参考情報 ー SOTOレギュラーガス(ST-700)

SOTO パワーガス(ST-760)
【CB缶仕様・圧着式】

写真の左側から3番目のボンベで、プロパンガス(30%) + ブタンガス(70%)が充填されています。プロパンガスが混合されているので、氷点下でも火力があります。
ー 参考情報 ー SOTO パワーガス(ST-760)

SOTO パワーガス250トリプルミックス(SOD-725T)
【OD缶仕様・ネジ込み式】

写真の一番左側のボンベで、ブタンガス(35%) + イソブタンガス(45%) + プロパンガ(20%)が充填されています。ブタンガスにプロパンガスとイソブタンガスが混合されているので、氷点下でも火力があります。
ー 参考情報 ー SOTO パワーガス250トリプルミックス(SOD-725T)

SOTO 業務用パワーガス・プロ(RZ860)
【シームレスボンベ仕様・ネジ込み式】

写真の一番右側のボンベで、プロパンガス(43%) + ブタンガス(37%)が充填されています。プロパンガスの混合比率を高くしている影響でボンベ内のガス圧が高くなるため、接合部分が少なくて強度の高いシームレスボンベを採用しています。もちろんプロパンガスの混合比率が高いので、評点下でも強力な火力が得られます。
ー 参考情報 ー SOTO 業務用パワーガス・プロ(RZ860)

ガスアダプター

最強のガストーブの写真
ガスアダプター(OD缶→CB缶)

日本で販売されている液体ガス燃料を使用するカセットコンロまたはシングルバーナー等には、燃料ボンベの装着方式には2つの種類があります。

ひとつはカセットコンロ用ガスボンベ(通称:CB缶)で使用している圧着式の装着方式、もうひとつはアウトドア用ガスボンベ(通称:OD缶)で使用しているネジ込み式の装着方式です。

A爺さんが現在持っているシングルバーナーは圧着式(CB缶仕様)の燃料ボンベ専用で、一方プロパンガス混合率が最強の液体ガス燃料の燃料ボンベはネジ込み式(OD缶仕様)となっているので、この装着方式の違うシングルバーナーと燃料ボンベを装着するためには、変換ガスアダプター(OD缶→CB缶)を使わないと装着ができません。

通販のアウトドアショップなどでは、カセットコンロ用ガスボンベのガスをアウトドア用ガスボンベに詰め替えるためのガスアダプター(CB缶凹→OD缶凹)や、アウトドア用ガスボンベに残ったガスを他のアウトドア用ガスボンベに充填するためのガスアダプター(OD缶凹→OD缶凹)はたくさん販売されています。

しかし、いくら探してもネジ込み式(OD缶凸仕様)を圧着式(CB缶凸仕様)に変換するガスアダプターが見つかりません。

そして、やっと見つけたのが韓国のG-WORKSというメーカーが販売しているガスアダプター(OD缶凹→CB缶凸)と延長ガスホース(OD缶凹→OD缶凸)とがセットになった製品でした。

しかし現在は日本国内では販売中止となっており、取り扱っている通販ショップが無いことが判りました。

色々と探した結果、ヤフオクでガスアダプター(ASIN:B00WHM8EOS)を見つけて落札し、やっと入手しました。
ー 参考情報 ー オークション相場検索サイト aucfan

【2019年1月 追加情報】

中国のメーカー「Camping Moon」から「OD缶⇨CB缶へ 互換アダプター」という製品がAmazonで販売されています。お値段もお手頃でお勧めなのですが、SOTO パワーガス250トリプルミックス(SOD-725T)と接続してもガスが出ませんでした。同じCamping Moon製の延長ホースや延長ポーを介してSOTOのOD缶と接続した場合は問題なくガスは出ました。

燃焼テスト

早速、4つの液体ガス燃料のボンベを冷凍庫に入れて-6℃まで冷やして、レギュレータ―ストーブ(ST-310)に装着して燃焼テストをしてみました。

テスト方法は、12℃の水500ccを加熱して沸騰するまでにかかった時間を計測して比較しました。

結果は以下の通りで、やはりプロパンガスの混合率が高い「業務用パワーガス・プロ」が圧倒的に火力が強く、したがって沸騰までの所要時間も短いという結果になりました。

SOTOレギュラーガス(ST-700)【CB缶仕様】

シングルバーナー(CB缶凹仕様)に直接ガスボンベを接続して使用。
所要時間:7分55秒

SOTO パワーガス(ST-760)【CB缶仕様】

シングルバーナー(CB缶凹仕様)に直接ガスボンベを接続して使用。
所要時間:3分15秒

SOTO パワーガス250トリプルミックス(SOD-725T)【OD缶仕様】

シングルバーナー(CB缶凹仕様) に ガスアダプター(OD缶凹→CB缶凸) + 延長ホース(OD缶凹→OD缶凸) + ガスボンベ(OD缶凸仕様)を接続して使用。
所要時間:3分10秒

SOTO 業務用パワーガス・プロ(RZ860)【シームレスボンベ仕様】

シングルバーナー(CB缶凹仕様) に ガスアダプター(OD缶凹→CB缶凸) + ガスボンベ(OD缶仕凸様)を接続して使用。
所要時間:2分30秒

感想

A爺さんは真冬の気温が低い屋外でも燃焼効率が高いガソリンを使うシングルバーナーも一応持ってはいますが、着火するとゴォーゴォーと音をたてて激しく燃焼するので、真冬の大自然中でしんしんと漂う静かな雰囲気を台無しにしてくれるので、あまり利用していませんでした。

もちろん晴れていれば焚き火もしますが、焚き火での料理は火加減とかクッカーのスス汚れの後始末などを考えると、何となく面倒なので暖房としてだけで楽しんでいます。

今回、真冬の気温が低い屋外でも手軽にちゃっちゃと料理ができる火力の強いシングルバーナーと液体ガス燃料を組み合わせる方法が見つかり、最強のシングルバーナーが利用できるようになったので、次の冬キャンプでは色々と活躍してもらおうかと思っています。