地球磁場逆転期の時代「チバニアン」

チバニアンの写真
露出している地層

「チバニアン」って?

最近、話題となっている千葉県市原市の養老川沿いにある約77万年前の地層を見学してきました。

ここは約77万年前に地球の磁場が逆になっていたことを証明する地層が地表に吐出しており、地球の歴史を調べる研究において重要な場所として以前から注目されていました。

地球誕生から現在まで46億年の期間を時代ごとに区切ったものを「地質年代」と言うそうで、その各年代を小区分に分類した時代名称が一部決まっていませんでした。

今回、この地層を地質時代の境界を代表する「国際標準模式地」として日本の研究機関が申請し、約77万~12万6千年前の時代名称としてとして「チバニアン」(千葉時代)と命名される手続きが国際地質科学連合で進み、学術的な名称として世界共通で使用される見通しになりニュースにもなっていました。

学術的な地質時代区分で言うと、「新生代>第四紀>更新世>中期」にあたる部分の時代名称となるそうです。

A爺さんも以前にGoogleマップ上で「地球磁場逆転期の地層」と表示されているのを見つけ、何時か見学しに行こうかと思っていたので、今回寒い中ソロツーリングで行ってきました。

- 参考情報 -「15分で学ぶチバニアン(千葉時代)」

- 参考情報 - 現地で配布しているパンフレットと駐車場案内図の写真

 

「チバニアン」の所在地

住所は千葉県市原市田淵1898となっていますが、実際は養老川に侵食された東側の岸辺にある垂直な崖地です。(上流に向かって左側)

以前は県道81号線から養老川側へ50mほど入ったところにある田淵会館の駐車場が利用できましたが、最近は訪問する人が急増しため車やオートバイは約1.2Km離れた臨時駐車場(無料)か、または小湊鉄道の月埼駅前駐車場に置いて、無料のシャトルバスで現地までを送迎する方式に規制されています。その他に第二駐車場(車が10台分ぐらい)もありましたが、こちの駐車場からは徒歩のみになります。

- 参考情報 -
「旧南部老人福祉センター」駐車場(シャトルバスあり)
小湊鉄道「月埼駅」駐車場(シャトルバスあり)
第二駐車場(徒歩のみ)

A爺さんが訪問した当日も、県道81号線の「田淵会館」入口を示す看板がある丁字路に警備員さんが2人立っており、県道側から進入してくる車両を追い返していました。

A爺さんも追い返されてしまったので、今回は「旧南部老人福祉センター」の臨時駐車場までオートバイで行き、そこにオートバイを置いてシャトルバス(貸切にした普通の路線バスでした)で現地に行きました。

ちなみに今回のツーリングのルートは、アクアラインと一般道を使ったルートで片道約2時間30分かかりました。

- 参考情報 -
行きのルート
帰りのルート

 

現地に到着したら

訪問したのは2018年1月6日(土)の午後2時頃でしたが、前日に雪が降ったみたいで、晴天の午後だというのに路上にはまだ雪が残っていました。

今回、A爺さんはオフロードバイクで行ったので、オフロードブーツをしっかり履いていたため滑ることはありませんでしたが、この先の道の状況が思いやられました。

養老川へ降りる歩道の入り口には、学術的な説明、地元の活動紹介、見学の注意事項などの色々な看板が設置されており、配布用の資料なども置いてありました。

歩道の最後では養老川の川床に降りるのですが、歩道ではなく登山道レベルの急な泥の斜面となっており、上から後続の人が落ちてきても不思議じゃないぐらい危険な道でした。

危険な急斜面なので竹製の手摺も設置されていましたが、オフロードブーツを履いていても滑る様な状態なので、普通の革靴などでは安全に降りることはできないと思います。

この急斜面を降りた川床部分は固い粘土質となっており、よく見かける河原の様な石とか砂利は殆ど無く、また残雪も無くてとても歩きやすかったです。

ただし、川が増水した時には冠水して非常に危険な場所なので、雨の日やその翌日には行かない方が賢明だと思います。

下の写真は地球磁場逆転期の地層前を流れる養老川で、左側が上流、真ん中が対岸、右側が下流側の景色です。

 

地球磁場逆転期の地層に行ったら

やっとの事で地球磁場逆転期の地層が見られる崖に到着したら、何と見学者用の歩道整備のため工事中で、一部が立ち入り禁止となっていました。

一番見たかった磁場逆転帯、磁極遷移帯、正磁極帯の3つの地層が同時に見られる場所が見学できなくてガッカリ。

それでも何とかデジカメを望遠にして、発見された地層帯の写真だけは撮ってきましたが、もっと近くで実物を見てみたかったです。

下の写真の説明標識にある通り、地層帯に打ち込んだ赤の杭が磁場逆転時代の地層帯、黄色の杭が磁極遷移時代の地層帯、緑の杭が正磁極の地層帯(現在)を表しています。

 

感想

今回は寒い中、頑張って地球磁場逆転期の地層を見に行ったのですが、隣接の駐車場は利用禁止だし、雪は残っているし、現場は工事中だしと良いとこ無しの悔いの残るツーリングとなってしまいました。

季節が暖かくなり整備工事が終わった頃に、人のいない早朝を狙って再訪問したいと思います。

今回ひとつだけ満足したのはメインの目的ではありませんが、途中でランチを食べに寄ったカフェ「Felicia」(旧「相模屋」)で、ローストビーフ丼とチーズケーキを食べたことでした。とっても美味しかったです(^^;

- 参考情報 - 食べログ

 

 

 

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