「冠水橋」と「流れ橋」
よくテレビ番組などでは四万十川の「沈下橋」の映像が紹介されます。そんな映像を見ていて何となく「沈下橋」なんで身近に無いものと勝手に思い込んでいました。
ところが、A爺さんが林道ツーリングでよく行く越生町や都幾川町の周辺にある河川にも何と「沈下橋」存在することが分ったので早速探索に行ってきました。
ちなみに埼玉県の西部では「沈下橋」のことを「冠水橋」と呼んでいるようです。また、歩行者が川を渡れるように設置した規模の小さな橋は「流れ橋」と呼んでいるようです。
「冠水橋」も「流れ橋」も河川が増水した時は、どちらの橋も水没することを最初から想定して造られています。
今回、探索して見つけた「冠水橋」や「流れ橋」を以下に紹介します。
入間川
阿須・岩沢ながれ橋
飯能市内を流れる入間川に掛かっている「冠水橋」です。歩行者専用のため分類としては「流れ橋」ですが、橋脚部分は頑丈なコンクリート製で橋桁部分は木材で作られている立派な橋です。
入間川の北側にある岩沢運動公園と南側にある阿須運動公園の利用者が行き来できるように設置されています。
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高麗川(こまがわ)
若宮橋
坂戸市の厚川地区を流れる高麗川の両岸をつなぐ「冠水橋」です。重量規制は特に標識がありませんが、両岸にある進入路には一般車両を規制する標識がありました。
しかし橋の両端に設置されている標識には通行する農耕車、バイク、自転車に対して、歩行者に注意するように促す警告が表記されているので、歩行者に加えてこれらの車両は通行できる様です。
以前あった木造の橋は2年前の増水で流されてしまい、2016年3月に完成した現在の橋は橋脚部分がコンクリート製で、橋桁部分は鉄骨と木材で造られている頑丈なものになっています。
多和目天神橋
坂戸市の多和目地区を流れる高麗川の両岸をつなぐ「冠水橋」です。重量規制は、重さが1tまでの車両なら通行ができます。橋脚部分は鉄骨とコンクリート製で、橋桁部分が木材で造られています。
橋の上流側には流木から橋脚を守るために、太い丸太を斜めに設置してあるのが圧巻ですが、過去の増水で何本かが消失している様です。
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ドレミファ橋
日高市にある曼殊沙華(彼岸花)で有名な巾着田に接して流れる高麗川に設置された「流れ橋」です。巾着田の南側にある梅原地区から崖を降りてくる遊歩道と接続しています。
橋脚部分はコンクリート製で橋桁部分は木材で作られている橋です。この規模の「流れ橋」が標準的なもので、この様なタイプの橋が周辺にある河川に多く設置されています。
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越辺川(おっぺがわ)
八幡橋
坂戸市の小沼地区を流れる越辺川の両岸をつなぐ「冠水橋」です。重量規制は、重さが2tまでの車両なら通行ができます。橋脚部分も橋桁部分も全て木材で造られています。そして橋の上流側には流木から橋脚を守るために、太い丸太を斜めに設置してあります。
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島田橋
坂戸市の島田地区を流れる越辺川の両岸をつなぐ「冠水橋」です。重量規制は、重さが1.5tまでの車両なら通行ができます。橋脚部分も橋桁部分も全て木材で造られています。そして橋の上流側には流木から橋脚を守るために、太い丸太を斜めに設置してあります。
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都幾川
稲荷橋
東松山市の下唐子地区を流れる都幾川の両岸をつなぐ「冠水橋」です。重量規制については特に標識がありませんでしたが、訪れた時は普通車が何台も通行していました。橋脚部分も橋桁部分も全てコンクリートで造られています。橋の橋脚の下流側には流出防止のために床固め工事が施されています。
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鞍掛橋
東松山市の神戸地区を流れる都幾川の両岸をつなぐ「冠水橋」です。重量規制については特に標識がありませんでしたが、訪れた時は普通車が何台も通行していました。橋脚部分は鉄骨製で橋桁部分はコンクリートで造られています。
今回はシーズンオフのため閉鎖されていて利用できませんでしたが、橋の両側にはバーベキュウーができる施設があり売店やトイレも設置してありました。
また鞍掛橋から50mぐらい下流には、川を渡れる様に飛び石が設置されていました。
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