【妄想】耐久林道ツーリング計画(秩父編)

A爺さんの真冬の林道ツーリングの楽しみ方

関東平野の北西部にある林道は冬季閉鎖期間が設定されおり、冬季は走行できない林道が多いため、冬の寒い時期はgoogleマップやWebサイトを調べながら林道ツーリング情報を収集して楽しんでいます。

そんなことをしている時、今まで走行した完抜け林道をつないで一筆書きにし、日帰りの長距離林道ツーリングのルートを考えてみようという事をフッと思いつきました。

設定した条件は、(1)日帰り、(2)オフロードあり、(3)野趣溢れるコース、(4)平均速度は約30Km/h、(5)走行時間は12時間ぐらいを想定して考えてみました。

過去に自身で走行した実績のある林道を組み合わせて考えた結果、以下のような林道ツーリングのルートができあがりました。

ルート図
日帰り耐久林道ツーリングのルート図

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この林道ツーリングのルートは何と総延長約400Kmにもなるもので、平均速度30km/hで走行すると仮定した場合、走行時間が約13時間となる鬼ルートとなっています。

構想当初は、山梨県北部のあるクリスタルラインや南アルプス周辺の林道もコースに入れたいと考えていましたが、日帰りという条件を全然クリヤーできないため、山梨県の北西部方面へ行くことはあきらめ、今回は「秩父編」としてまとめました。

もし、このコースでのオフロード走行を避けたいのであれば、若干距離は短くなりますが山梨県と長野県の県境「大弛峠」経由ではなく、山梨県と埼玉県の県境「雁坂峠」経由にすれば、全コース舗装道となります。

今回の妄想で思いついた「日帰り耐久林道ツーリング(秩父編)」のルート詳細を以下にご紹介します。

 

1. エントランス【約28.5km】

出発点は、いつもの八王子にある道の駅「滝山」としました。

当初コースを検討し始めた時は、八王子市の北部にある上恩方町→五日市→青梅→名栗→正丸峠→狩場坂峠を経由して、奥武蔵グリーンラインにエントリーしようかと思ったのですが、このルートだと五日市・青梅間の林道にゲートがあり一般車両が進入できないことと、奥武蔵グリーンラインと合流する狩場坂峠が奥武蔵グリーンラインの中間点になってしまうため、あきらめてエントリーポイントまでは素直に一般道を使って行くことにしました。

その結果、八王子からほぼ真っ直ぐに北上して、奥武蔵グリーンラインの始点となる鎌北湖にほど近い林道「権現堂線」の途中に合流する林道「関の入線」からエントリーするルートとしました。

八王子市 道の駅「滝山」の駐車場

都道 169号線(新滝山街道)
道の駅入口交差点 → 左入橋交差点【約0.5km】

国道 16号線(東京環状線)
左入橋交差点 → 岩蔵街道交差点【約11.8km】

都道 44号線(岩倉街道)
岩蔵街道交差点 → 新岩蔵大橋交差点【約7.0km】

都道 28号線(小曽木街道)
新岩蔵大橋交差点 → 飯能大河原工業団地入口交差点【約2.9km】

飯能市 市道
飯能大河原工業団地入口交差点 → 飯能くすの樹カントリー倶楽部入口交差点【約2.7km】

埼玉県道 70号線
飯能くすの樹カントリー倶楽部入口交差点 → 永田交差点【約0.2km】

西部飯能・日高分譲地内
永田交差点 → 国道299号線沿い「武蔵横手駅」【約3.3km】

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2.奥武蔵グリーンライン【約30.8km】

西部池袋線「武蔵横手駅」南東側の国道299号線沿いに入口がある林道「関の入線」から、奥武蔵グリーンラインに入っていきます。本来、奥武蔵グリーンラインの起点は鎌北湖の北側にある林道「権現堂線」なのですが、今回は林道「権現堂線」の途中から入っていくルートとしました。

林道「関の入線」は以前は鬱蒼とした暗い感じのする林道でしたが、最近は間伐作業が行われて、木漏れ日が気持ちの良い林道に変身しました。

奥武蔵グリーンラインは越生町と飯能市の境界線、都幾川町と飯能市の境界線となる尾根を辿る林道群です。全般的に景色は良くありませんが、途中で通過する顔振峠や狩場坂峠からの展望は素晴らしいです。

県営林道 関の入線 全線【約2.0km】

県営林道 中野線 全線【約1.4km】

県営林道 権現道線
林道「中野線」との交差点 → 林道「奥武蔵2号線」との交差点【約7.6km】

県営林道 奥武蔵2号線 全線【約11.5km】

県営林道 奥武蔵1号線 全線【約5.4km】
※終点の白石峠の手前ではカーブする道路の途中、道路面にバリアが埋め込んであるので、非常に危険なのでオートバイと自転車は要注意!

県営林道 奈田良線【約2.7km】
※林道の前半ではカーブする道路の途中、道路面にバリア舗装があるので、非常に危険なのでオートバイと自転車は要注意!

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3.秩父高原・陣見山エリア【約44.4km】

奥武蔵グリーンラインを抜けたら、東秩父村の西側にある秩父高原を通過して寄居町へ向かいます。ルート途中にある風布(ふっぷ)の「日本水(やまとみず)」は、環境省が認定する日本の名水百選に認定されれいます。

寄居町から先は暫く給油をすることができないので、ガソリンの残量を確認して必要なら給油します。また、この先コンビニなどのお店も無いので水や食料も調達しておきましょう。

寄居町を過ぎると長瀞町北側にある陣見山周辺の低山帯を抜け、群馬県との県境となる埼玉県北西部へ向かいます。

埼玉県道 11号線
定峰峠「峠茶屋」交差点 → 林道「秩父高原線」入口交差点【白石地区方面へ約0.7km】

林道 秩父高原線 全線【約3.9km】

農道
柚木地区交差点 → 秩父高原牧場交差点【約3.4km】

県道 361号線
秩父高原牧場交差点 → 釜伏峠交差点【約5.4km】

町道
釜伏峠交差点 → 風布「日本の里」交差点【約4.5km】

県営林道 茨戸線(いばらと) 全線【約3.2km】

国道 140号線
寄居町折原交差点 → 寄居町末野交差点【約0.5km】

埼玉県道 349号線
寄居町末野交差点 → 寄居町円良田地区交差点【約4.2km】

県営林道 陣見山線
寄居町円良田地区交差点 → 間瀬峠交差点 → 皆野町金沢地区交差点【約10.3km】

県道 13号線
皆野町金沢地区交差点 → 出牛平橋交差点【約0.4km】

県道 44号線
出牛平橋交差点 → 「(株)上武本社」入口交差点【約0.1km】

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4.埼玉県北西部の県境エリア【約67.2km】

ここからの先のエリアがこの今回の林道ツーリングの醍醐味が感じられる部分で、山深くて人気の無い野趣溢れるコースの始まりです。

このエリアは全線舗装となっていますが、路面には落石、浮き砂、倒木などが当たり前にあるので、景色に見とれていると命取りになりかねません。4月中旬は若葉が芽吹き、5月中旬には自生した藤の花が咲き、空気まで新緑の味がする様な自然を満喫できるコースです。

また、後半の林道「金山志賀坂線」の八丁峠の展望は素晴らしいです。さらに八丁トンネルを抜けた先にある「日窒鉱山社宅」跡は、鉱山の栄華溢れる当時を偲ばせる社宅、生活を支えていた共同浴場や学校などの廃墟が見られます。この工場は現在でも一部稼働して石灰石を掘っており、道沿いには秘境郵便局として有名な古い木造の「秩父鉱山簡易郵便局」も営業しています。

町道
「(株)上武本社」入口交差点 → 林道「上武秩父線」入口交差点【約2.7km】

県営林道 上武秩父線 全線【約18.5km】

県営林道 西秩父線 全線【約22.1km】

国道 299号線
小鹿野町河原沢地区交差点 → 志賀坂峠交差点【約2.7km】

県営林道 金山志賀坂線 全線 【約12.5km】

県営県道 210号線
「(株)ニッチツ」前 → 秩父市中津川地区交差点【約3.6km】

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5.埼玉県西部の県境エリア【約47.5km】

ここからのエリアがこの耐久ルートの山場となる部分で、市道大滝幹線17号線(旧林道中津川線)は、大冠(おかんむり)キャンプ場を過ぎた地点から未舗装の登りとなります。路面は土が多く雨が降ると泥だらけとなる様な林道ですが、全体的に穏やかな走りやすい比較的難易度の低い林道です。この未舗装部分は埼玉県境の三国峠まで続き、三国峠を越えた長野県側の村道192号梓山線(旧梓山林道)は舗装道路になります。

そして次に待ち受けるのは、未舗装の長野県側の林道「川上牧丘(大弛峠)線」です。こちらは岩石が多いガレた未舗装の一貫した登りで、かなり難易度が高くなります。加えて途中にはタイトなヘヤピンカーブや雨裂部分もあり、バイクをコントロールするのに手一杯で、とても景色を楽しむ余裕がありません。

中盤になった段階でこの2つの未舗装林道を走破するためには、それなりの体力を温存しておかないと後半がもたないと思います。

秩父市 市道大滝幹線17号線(旧林道中津川線:未舗装)
秩父市中津川地区交差点 → 三国峠【約19.8km】

川上村営 村道192号梓山線(旧梓山林道)
三国峠 → 川上村梓山地区交差点【約9.1km】

長野県道 68号線
川上村梓山地区交差点 → 川上村川端下地区交差点【約5.8km】

川上村営林道 川上牧丘(大弛峠)線(未舗装) 全線【約10.8km】

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6.山梨県北部の県境エリア【約36.0km】

大弛峠は車両が通行できる日本最高所(標高2,360m)の峠です。この峠に到達すると耐久林道リーリングのコース半分をやっと走破したことになります。

当初は大弛峠を下りきった牧丘町柳平地区から有名な「クリスタルライン」に入ろうかと思ったのですが、走行距離が400kmを超えてしまうのであきらめ、進行方向を東に向けるコースにすることにしました。

この後は走りやすい比較的管理の行き届いた林道が多いので、少し楽になるかと思います。途中で通過する塩山周辺にはガソリンスタンドやコンビニもあるので、給油や水分補給などができます。

山梨県 県営林道 川上牧丘(大弛峠)線) 全線【約14.9km】

山梨県道 219号線(旧林道道杣口線)
牧丘町柳平地区交差点 → 杣口地区交差点【約9.3km】

山梨県道 219号線
牧丘町杣口地区交差点 → 牧丘町窪平地区交差点【約4.9km】

国道 140号線
牧丘町窪平地区交差点 → 新隼橋北交差点【約2.3km】

山梨県道 38号線
新隼橋北交差点 → 甲州市役所前交差点【約3.7km】

山梨県道 34号線
新隼橋北交差点 → 赤尾交差点【約1.0km】

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7.山梨県東部の大菩薩エリア【約42.1km】

塩山町から勝沼方面に一般道を使って真っ直ぐ南下するのも芸が無いので、大菩薩領の南側を通過する県道201号線(塩山停車場大菩薩嶺線)と県道218号線(大菩薩初鹿野線)経てで南東へ向かい、途中で県道から林道「日川線」に入ります。

林道「日川線」は比較的新し林道で、接続する林道「焼山沢真木線」が将来大月側とつながると南下しないで直接大月方面に行けるのですが、今回は甲斐大和まで下って一度南へ向かいます。途中、三門(山門)で有名な景徳院というお寺があります。

国道 411号線
赤尾交差点 → 「番屋茶屋」前交差点【約8.4km】

山梨県道 201号線
「番屋茶屋」前交差点 → 林道「土室日川線」入口交差点【約9.3km】

山梨県道 218号線
林道「土室日川線」入口交差点 → 林道「日川線」入口交差点【約3.2km】

山梨県営林道 日川線 全線【約6.3km】

山梨県営林道 焼山沢真木線
林道「日川線」交差点 → 県道218号線交差点【約9.3km】

山梨県道 218号線
林道「焼山沢真木線」交差点 → 景徳院入口交差点【約4.7km】

国道 20号線
景徳院入口交差点 → 大和橋西詰交差点【約1.5km】

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8.山梨県東部・東京都西部の県境エリア【約69.5km】

国道20号線(甲州街道)の旧道となる山梨県道212号線(旧林道笹子峠線)で笹子峠を超えるルートとしました。笹子峠には、坑道口がレトロなレンガ造りの趣のあるトンネルや巨大杉で有名な「矢立の杉」があります。

また、その後続く林道「黒野田線」付近には、山梨リニア実験線のトンネル工事用坑道口や東京電力の巨大変電施設「東山梨変電所」があり、その横を通り過ぎて林道を登り標高を上げると谷側に中央高速や国道20号線を見下ろすことができる気持ちの良い舗装林道で、都留市方面へ抜けることができます。

都留からは県道35号線で東へ進み、山梨リニア実験線の朝日車両基地の横を通過して雛鶴峠を越えて秋山村を抜けて、神奈川県の上野原市に向かいます。

山梨県道 212号線(旧林道笹子峠線)
大和橋西詰交差点 → 大月市笹子町黒野田地区【約13.2km】

山梨県営 林道 黒野田線 全線【約16.8km】

山梨県道 705号線
都留市大幡地区交差点 → 中央一丁目交差点【約8.1km】

国道 139号線
中央一丁目交差点 → 禾生第一小学校前交差点【約2.8km】

山梨・神奈川県道 35号線
禾生第一小学校前交差点 → 新町二丁目交差点【約28.4km】

国道 20号線
新町二丁目交差点 → 上野原工業団地入口交差点【約0.5km】

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9.神奈川県北部の県境エリア【約33.4km】

上野原からは山梨・神奈川県道521号線で北東へ向かい、相模原市緑区の沢井地区を抜けて神馬高原のある和田峠を越えます。和田峠からは都道521号線となり八王子市上恩方町へ下って行きます。

和田峠を過ぎて下りとなる道は、一応都道なので落石防止ネット、カーブミラー、ガードレールが整備さていますが、林道レベルの細道となっており自動車のすれ違いも厳しい部分が沢山あります。また、バス停「陣馬高原下」から先は路線バスも通るので注意が必要です。

最後は八王子市内で国道16号線に入り、出発地点の道の駅「滝山」に戻ります。

山梨県道・神奈川県道・都道 521号線(陣馬街道)
上野原工業団地入口交差点 → 和田峠【約9.2km】

都道 521号線
和田峠  → 追分交差点【約18.1km】

国道 20号線バイパス
追分交差点 → 大横町【約1.1km】

国道 16号線
大横町 → 左入橋交差点【約3.1km】

都道 169号線(新滝山街道)
左入橋交差点 → 道の駅入口交差点【約0.5km】

道の駅「滝山」

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10.まとめ

全行程で約400km(約13時間半)となる耐久林道ツーリングコースとなってしまいました。冬季閉鎖期間が終わる5月のGW後であれば、計算上は明るくなり始めた朝5時ぐらいに出発すれば、ギリギリ暗くなる6時頃には八王子に戻ってこれるかと思います。

あくまでも計算上ではね(^^;

実際に実走した場合は、A爺さんは疲労と筋肉痛でしばらく寝たきりになるかもしれません。そうならない様に冬季期間は体力作りにも励みたいと思います。

 

 

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