NAVITIMEが出しているAndroidとiOS向けナビアプリ「ツーリングサポーター」をご存じでしょうか。数あるスマホナビアプリの中で、おそらく唯一、バイクに特化したナビアプリです。
GoogleナビやYahoo!カーナビといった無料アプリの登場で、カーナビがなくてもスマホ1台で、だれでも気軽にルートナビが受けられる便利な世の中になりました。今ではオートバイでもスマホをナビ代わりとして使用しているライダーをよく見かけますよね。
はじめに述べておきますがツーリングサポーターは、無料コースもありますが、ルートナビ機能を利用するためには有料コースを利用しなければなりません。手軽なスマホアプリですが、有料となると途端に利用するハードルが上がるのは、おそらく私だけでないはずです。そこで私自身が1年間、この「ツーリングサポーター」を使ってみてわかったことをレビューしてみたいと思います。
機能
ツーリングサポータでできることにはこんなことがあります。
ルートナビ
当たり前のことですが道案内をしてくれます。検索画面から住所または目的地の名称を入力することによって、推奨ルート、高速道路をつかうルート、一般道のみのルート、景観のいいルート、渋滞回避ルートなどの中から3~5個候補を提供してくれます。ユーザーはその中から好きなルートを選択してナビを開始します。高速道路などの有料区間を通過する場合には料金も合わせて表示され、ETC割の料金表示にも対応しています。
たとえば、伊豆市の修善寺までのルートを検索した場合、高速ルートの場合は中央道~圏央道~東名のルートとなり、景観ルートの場合は西湘バイパス~ターンパイク~伊豆スカイラインを経由するルートとなります。
音声ナビ
スマホとインカムをBluetooth接続することによって、音声ナビを受けることができます。
「200メートル先、中央大学南、右方向です」といった、行き先案内だけでなく、次のような注意喚起もしてくれます。
「500メートル先、左折専用レーンがあります」
「この先、左からの合流があります」
「事故多発交差点です」
「この先、踏切です」
「この後の天気は曇り、降水確率60%、傘があると安心でしょう」
などといった感じで、かなりきめ細やかな音声案内をしてくれます。
リアルタイム渋滞情報
ツーリングサポーターはネットワーク経由でVICSやプローブ交通情報を受信しています。受信した渋滞情報をマップ上に表示したり、ナビでは渋滞を考慮したルート案内や所要時間の計算をしています。
赤色実線=渋滞(VICS)、赤色破線=混雑(VICS)、黄色実線=渋滞(プローブ)、黄色破線=混雑(プローブ)
ツーリングサポーターのココがすごい
表示される情報が豊富
画面上にはコンビニやガソリンスタンドなど多くの情報が表示されます。ガソリンスタンドのアイコンにはネットワークから受信したレギュラーガソリンの価格まで表示される充実ぶりです。
交差点の案内が丁寧
交差点では単に右、左と言った案内だけでなく、右左折レーン、拡大地図、案内標識を表示して進路を案内してくれます。
利用料金
ツーリングサポーターには無料プランと有料プラン(プレミアムコース)があります。無料プランでできることはマップの閲覧のみで、ナビを受けるためにはプレミアムコースを利用する必要があります。
料金は1ヶ月400円(税抜)ですが、ドコモspモード決済、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いの場合は1ヶ月300円(税抜)で利用できます。
また、ソフトバンクまとめて支払い除き、初回31日の無料お試し期間が設定されているため、とりあえずどんなものか使ってみて、自分に必要ないと思えばお試し期間内に解約することもできるようです。
ツーリングサポーターを使ってみた感想
初めて行く街でも安心
ツーリングサポーターを利用することによって初めて行く街でも安心してツーリングを楽しむことができます。旅先でうっかり一方通行を逆走なんてことも、このアプリのナビを使えば防ぐことができます。
過信は禁物
とはいえ、必ずしも現在の道路規制のとおりとは限らないので、ナビを過信しないで自分でも道路標識や周囲の交通状況に注意を払う必要があります。
また、ルートを外れてしまうとオートリルートしてくれる機能がありますが、この機能にやや難があることがあります。一般道を走行するルートを選んだはずなのに、いつの間にか高速道路に案内されてた、ってことが結構ありました。
プレミアムコースを利用する価値はある
ナビアプリにはGoogleナビやYahoo!カーナビとといった無料アプリもありますが、ツーリングサポーターの最大の特徴はバイクに特化しているという点です。ルート検索では排気量設定に基づき、二輪車通行禁止区間など二輪通行規制に基づいたナビをしてくれます。交差点案内のきめの細かさなど、かゆいところに手が届く機能が多く、300円払ってプレミアムコースを利用する価値は十分あると思います。